家を購入して子どもが転校する人は必見!転校成功の方法をFPが紹介します

家を購入して子どもが転校する人は必見!転校成功の方法をFPが解説!

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土地から探して家を購入する方が遭遇する難問。それが、子どもの転校です。

わたしもハウスメーカー出身のFPとして 子どもへの影響を心配する親御さんから相談を受けることがありますから、この記事で とくに重要だと思うポイントをお伝えしますね。

住宅FP

子どもの入学前に、家を購入して引っ越そうとしたけど間に合わなかった方は、転校する前に ぜひ読んでください。

ざっと目を通していただければ「ネガティブになりがちな転校を、スムーズな転校にする。」その具体的な方法がわかります。

目次

家を購入して転校したら、学習への影響はどうなる?

家を購入して引っ越したら、子どもが転校になっちゃうな。学校の勉強にどれくらい影響があるんだろう?

マイホームのわくわく感が曇っちゃうほど気になりますよね。そんなときは、就学指定校変更制度を利用しましょう。転校のタイミングを4月の年度初めに合わせれば、それほど心配しなくても大丈夫ですよ。

就学指定校変更制度については、次の章でくわしく解説しています。安心して、このまま読み進めてください。

転校前と転校先で、学習進度が違う

実際、家を購入して転校すると どんな影響があるのでしょうか? 学校によって授業の進捗具合が微妙に違うために起こる問題が2つあります。

転校による学習への影響

・【学習もれ必修単元を、どちらの学校でも習うことができない

・【重複学習既に学習した単元を、転校後にもう一度学習することになる

2度同じ単元を学習する重複学習はガマンできますが、1度も学習できない学習もれは困りますよね。

学年の途中で転校すると、こんなことが起こりがちです。たとえば 家を購入したあと夏休み中に引越して、2学期の始業式から転校とか。

でも家を購入する時期が少し違って「春休みに引越し&1学期の始業式から転校」ならどうでしょう?

公立の小中学校では、学年ごとに学習内容が定められています。「こっちの学校では4年生で分数を習うんだけど、あっちの学校は5年生で習うんだよね」なんてありません。

ですから、家を購入して転校するなら学年の変わり目がオススメ。たいていの学校ではクラス替えもあって、知らない子がいても自然なので、子どものストレスが軽減されます。

転校前と転校先で、教科書が変わった

これも困りますよね。

先生:「今日から鎌倉時代に入りまーす。教科書の83ページを開いて~」

うちの子:「え? そのページって室町時代なんだけど(汗)」

なんて、かわいそうです。

これも、家を購入する時期や引っ越しするタイミングを調整して、学年の変わり目に転校すれば大丈夫でしょう。5年生の教科書は、5年生の始業式に配るのが一般的ですから。転校生も、みんなと同じ教科書でスタートできます。

それでも、転校による影響が全然ないわけじゃありませんよ。たとえば、どんなことか? 体験談として、FP相談に来たご家庭の話をご紹介します。

うちの子は5年生になる4月の初めから転校したので、ほとんど困りませんでした。でも、校歌を覚え直したりはしてましたね。

ローカルな歴史や地理を問われるテストがあったときは「そんなの習ってないし」ってボヤいてました(笑)。

たぶん小学校の低学年で習うんでしょう。「わたしたちの住む〇〇」みたいな授業、むかし受けた気がしませんか?

ユーモアを交えて、楽しそうに話されてました。お子さまに苦労はあったと思いますが、すでに和やかな会話のネタになってましたよ。

「学年始まりの転校なら、それほど悪影響はない。」そんなふうに思いませんか?

どうしても 家の購入&引っ越すタイミングが中途半端な時期になってしまうなら、就学指定校変更制度の利用を検討しましょう。

家を購入して転校するなら、就学指定校変更制度をつかう

公立小・中学校は居住地によって入学する学校が指定されています。ただし、一定の条件を満たす場合は、指定された学校以外の学校へ通学できる制度があります。

これが就学指定校変更制度です。一定の条件については市町村によって定められていますので、お住まいの市町村のウェブサイトを確認してください。

もし、見つけられないようなら、電話で聞いてみましょう。学校教育法施行規則によって、ルールを定め、公表することが義務付けられています。

学校教育法施行規則
第33条 市町村の教育委員会は、学校教育法施行令第8条の規定により、その指定した小学校、中学校又は義務教育学校を変更することができる場合の要件及び手続に関し必要な事項を定め、公表するものとする。

具体例を見てみよう:東京都 町田市の場合

じぶんの居住地で調べる前に、どんな基準があるのか目安が知りたい!

そんな要望に応えて、具体例をお見せしますね。下表は、東京都 町田市のウェブサイトで公表されている就学指定校変更制度の基準を抜粋したものです。

スクロールできます
事由許可基準許可期間必要書類等
1途中転居在学中に通学区域外へ転居した場合で、引き続き在籍校に通学することを希望する場合卒業まで
2転居予定転居予定地の通学区域指定校にあらかじめ通学を希望する場合転居するまでの期間
(1年間程度)
・工事請負契約書、
(建物の)売買契約書、
賃貸借契約書のいずれか
3下校後の保護共働き等のため、下校後、祖父母宅等で児童の保護をする場合で、その保護宅の通学区域指定校に通学することを希望する場合卒業まで
(申請は小学校3年生まで)
・就学証明書等
・預かり人承諾書
4兄弟姉妹関係兄弟が、教育委員会の許可を受けて、通学区域外の学校に
進学している場合で、弟妹も兄姉と同じ学校に通学することを希望する場合
卒業まで
5特認地区教育委員会が定めた特定の住所地に居住している場合で、
指定校以外に通学を認められた学校に通学することを希望する場合
卒業まで
6身体的理由身体的な理由で、指定校への通学が困難な場合で、通学可能な学校に通学することを希望する場合卒業まで・診断書又は意見書等
7小中学校の継続教育委員会の許可を受けて、通学区域外の小学校を卒業し、継続する中学校が通学区域の中学校以外の場合で、継続する中学校へ、入学することを希望する場合卒業まで
8教育的配慮いじめ、不登校等学校生活に起因する事情により、在籍校
又は指定校に通学が困難な場合で、就学校を変更することにより改善が見込まれると教育委員会が判断した場合
卒業まで・保護者の申立書
注意書きは省略しています。必ず町田市のウェブサイトを確認してください。

注目は2番。家の購入が決まったら、あらかじめ転校しておくことができるんです。

たとえば、いまは12月。子どもが4年生。家(注文住宅)を契約したけど、引き渡しが翌年の5月というケース。子どもが5年生になるタイミングで、建築予定地の通学区域指定校に転校しておきましょう。

引っ越しまでのあいだは、子どもの通学距離が長くなるでしょう。しかし、家を購入した流れにまかせて 5月という中途半端な時期に転校するデメリットを考えれば、がんばって歩ける。そう考える子が多い印象です。

子どもに選択肢を用意してあげる。決めるのは転校する子ども自身。

タイミングにこだわらず、新しい家を購入&引っ越したら すぐ転校するか。

学年の変わり目に合わせて あらかじめ転校しておくか。

2つの方法が選べる。これが大切なんです。どっちがいいか、転校する本人に選んでもらいましょう。ただし、判断材料はきちんと揃えてあげてください。

就学指定校変更制度を利用するか? 判断のポイント

・転校予定の学校まで、子どもと一緒に歩く → 体力の消耗具合はどうか?

・通学経路の歩道有無やガードレール設置状況を確認 → 安全に通えるか?

たとえ短い期間でも、通学は毎日のこと。そのあいだ、子どもは1人で歩くことになります。ランドセルは重たいし、雨の日もあるでしょう。

子どもが考えつかないような状況があれば、親がやさしくフォロー。そうすれば、きっと正しい判断ができます。

じぶんで決めたことなら頑張れる。自主性を尊重して、あたたかく見守るスタンスでいられるといいですね。

転校で生活が変化。家を購入した保護者が注意することは?

就学指定校変更制度は理解できた。でも、友達と離れて、誰も知らないクラスに順応できるのか心配

親ならみんな不安になりますよね。家を購入して引っ越すのは大人の都合なわけで、転校させられる子どもにとっては迷惑なのでは? そんなふうに自分を責めてしまいそうです。

子どもから「もう 学校に行きたくない」って言われたらどうしよう。そんなお悩みに答えていきます。

転校したせいで「もう 学校へ行きたくない」と言われないために

結論から書きます。家を購入して建築するための土地を探す段階から、転校することになる子どもに参加してもらいましょう。そうすることで、子どものアタマにはこんな想いが醸成されていきます。

・じぶんも意見を言っていいんだ。

・じぶんの気持ちがすごく尊重されながら、住む場所が決まるんだね。

・友達と離れ離れになるのはイヤだけど、じぶんも家族の一員なんだから 協力しよう。

さきほども少し触れましたが、転校の理由が「家を購入する 親の身勝手」になってしまうといけません。そうなると、もし転校先でイヤなことがあったときに耐えられなくなります。

ヒトは、自分で決めたことなら「仕方がない」と納得できるもの。いっぽう、決定権が自分以外にあると「なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの」って気持ちが沸いてくる。不思議なものです。

新しい家に住んだら「いいこと」がたくさんある! 転校先であたらしい友達ができる! 新しいクラスでは、どんな楽しいことがあるだろう? 

こういったポジティブな発想が生まれてくるといいですね。転校する子ども自身が 引っ越しという決断に関わっていれば、不安や寂しさといったネガティブ感情に負けたりしません

転校したあとは、子どもからのSOSに気をつける

転校先でイヤなことがあると、本能的に現実から逃げようとします。スマホを見てる時間が増えてきたら要注意ですね。学校の話題が少なくなったりとか。こういうサインを見逃さないようにします。

こんなときは意識的に会話を増やしましょう。目的は原因を探ることではありませんよ。

親子の会話を増やす目的

・「じぶんは関心を持たれている」と感じてもらう【孤独感の解消】

・「じぶんには頼れる人がいる」と再認識してもらう【安心感の醸成】

子どもが「学校を休みたい」と言ってきたら、休ませてあげましょう。まずは、家族の愛情をココロにたっぷり充電。すると 本来の好奇心がムクムクと立ち上がってきて、自然に学校へ行きたくなるものです。

休んだ日は 家でゴロゴロするのも悪くないですが、子どもと一緒に映画を観たり美味しい食事をしながら会話を楽しむのもオススメ。 いい気分転換になりますよ。

映画や食事は ちょっとした出費になるので、そのお金はで貰える「5,000円分のギフト券」で補填してくださいね。“回答者全員”がプレゼント対象です。

親はドッシリ構えて、子どもの避難場所になってあげること。原因なんて聞かなくていい。子どものイキイキとした笑顔が戻るまで、ゆっくり見守ってあげてください。

転校で不安定になる 子どもの気持ちに共感しよう

この章の最後に大切なことを書きますね。

子どもの気持ちに共感する。難しいけど、ぜひトライしてみてください。

この順番でトライしよう

① 転校して不安定になっている 子どもの気持ちを、黙って聞いてあげる

② どうしたいのか、思ってることがあるなら ぜんぶ言ってもらう

③ これからのことを、一緒になって考える

それから、絶対言ってはいけないことも書いておきます。

・イヤでも学校行かなきゃダメでしょ

・がんばって学校行ったら、意外と楽しいかもよ

・「学校行かない」なんて言って、親を困らせないの

こういう言葉を投げつけると、どうなるか?

子どもは、「正直に言っても、聞いてもらえないんだ」と感じて、ココロを閉じてしまいます。

いちど閉じてしまったココロを開くのは大変。多くの時間と忍耐が必要になってしまいます。くれぐれも言葉を選ぶようにしてください。

まとめ:家を購入するときは、転校する子どもと一緒に決めよう

一大決心で踏み切った、家の購入。新居から転校先の学校へ登校する子どもには、とびきりの笑顔でいてほしいですよね。

そのために親がしてあげられることを、最後にまとめます。

・転校は、できるだけ学年始まりの4月にあわせる

・そのために、就学指定校変更制度を利用する

・家購入の打ち合わせは、はじめから子どもに参加してもらう

「家を購入して、ほんとうに良かった」 そんな気持ちで、穏やかな生活を送れますように。

住宅FP

家族みんなで実現するマイホームの夢。応援しています!

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