「理想の家を建てたい!」と意気込んで 住宅展示場へ飛び込んだものの、道半ばにして ココロ折れてしまう人が たくさんいます。
土地探し・ハウスメーカー選びに始まり、繰り返される長時間の打合せや 予算超過の対応などで疲れ果ててしまうのです。
わたしはハウスメーカー出身のFPとして、これまでたくさんの 家づくり相談を受けてきました。この記事で、注文住宅を建てた先輩たちが実践した「疲れ解消法」をお伝えしますね。

やることが多い注文住宅の家づくりは 疲れるのが当たり前ですが、我慢して放っておくと、あとで きっと後悔しますよ。
このまま読み進めていけば「家づくりを 思いっきり楽しむ」具体的な方法がわかります。
みんなが「家づくりに疲れた」と感じる理由





あ~ もう 家のこと考えるの疲れた…。注文住宅は大変すぎるよ。こんなことなら建売住宅にしておけば良かった!
このような声を 住宅購入相談にいらした方から聞きました。疲れをそのまま放っておいたら、家づくりの打ち合わせに集中できなくなったそうです。
そんなときは疲れの理由をハッキリさせましょう。理由がわかれば、具体的な対策を練ることができます。
住宅FPを14年やってきて、疲れの理由は大きく3つに分類できることがわかりました。みなさん、だいたい同じところで悩んでいるんです。早速、お伝えしていきますね。



家づくりの先輩たちも同じ道を歩きました。そのなかに、きっと解決の糸口が見つかりますよ。
① 決めることが多すぎる
注文住宅の家づくりは自由度が高いだけに、決めなきゃいけないことがたくさんあります。
・いつ頃までに住み始めたいのか
・どんな家を建てたいのか
・必要な部屋数、広さ、間取り
・家の予算
・契約先(ハウスメーカー・工務店)
・家の仕様(グレード・色・素材など)
・(土地がない人は)購入する土地
・住宅ローンの借入先(銀行など)
家づくりって、こんなにいっぱい判断していかなきゃいけないんです。そりゃ疲れますよね。
「なんかもう、しんどいな…。」と弱音を吐くのは、とても自然なことです。



疲れてブルーな気持ちになるのは、わたしだけじゃないのね。ちょっと安心したわ。
② 夫婦の意見が合わない
「なんで料理しないアンタが、キッチン選びに口出してくんのよ!」
住宅展示場でFP相談をしていた頃の出来事ですが、怒鳴られる旦那さんのとなりで、わたしは困惑してしまいました。
ご夫婦にとって楽しいはずの家づくりなのに、おふたりとも ひどく疲れた顔をしていたのが印象に残っています。



うちもモデルハウスで喧嘩しそうになったから、よくわかるわ。
じっさい、意見が合わなくて苦労している夫婦は珍しくありません。そんな実態が浮き彫りになったアンケートをご紹介しましょう。


Q. 家を建てる時にどちらの意見が比較的優先されましたか?
・妻 65.9%
・夫 34.1%


Q. 家を建てる時に夫婦ケンカはしましたか?
・はい 24.5%
・いいえ 75.5%


Q. 家を建てる時の夫婦喧嘩の原因ランキング
・1位 予算
・2位 間取り
・3位 内装やデザイン
・4位 相手が協力的でない
・5位 立地
・6位 キッチン関連
・7位 住宅の設備
・8位 メーカー選び


Q. 夫婦ゲンカになった時にどちらが折れましたか?
・お互いの妥協点を見つけた 43.6%
・夫 41.8%
・妻 14.5%
奥さんの意見が比較的優先されて、ケンカしたときは旦那さんが折れるという…。たしかに、そういうご夫婦をよく見ますね。
あくまで私見ですが、“暮らし方を選ぶ”という観点においては、女性のほうが正しい判断をすることが多いのではないでしょうか?
奥さんの意見を尊重して家づくりをすれば、失敗も少なくなるし 旦那さんの評価も上がる。まさに一石二鳥だと言えるでしょう。



ケンカの原因トップは「予算」。家づくりにかかるお金は大きいので、意見がぶつかるのも当然です。むしろケンカするくらい議論したほうが後悔しませんよ。
③ 見積が どんどん高くなる
注文住宅で家づくりをすると、打合せが進むにしたがって 見積価格がどんどん高くなっていきます。
最初に出てくる見積は ほんとうにベーシックなプランです。いろんなこだわりを追加していけば価格が上がるのは当たり前なんですが、その金額が半端じゃありません。
そうなってから慌てないように、土地が決まって ハウスメーカーの候補が絞れたら 3つのアクションを実行してください。
① 標準パッケージとオプションの違い、差額の追加費用を確認する
② 本体価格以外の諸費用と金額を提示してもらう
③ 外構費用の見積価格+200万円を想定しておく
標準装備で用意されているバリエーションは、ハウスメーカーによって大きく異なります。商品仕様で決まっていたり、オリジナル設定の床材や設備機器があったりといろいろ。
そのバリエーションのなかに気に入ったものがないと オプションを選択することになるので、めちゃくちゃ値段が跳ね上がります。標準装備だと大量仕入れで安くできるんでしょうね。
たとえば壁紙や床材は㎡あたりの単価はカワイイ金額でも、使う面積が広いから見積り大幅アップ。キッチンの面材なんて グレードが6段階くらいあって、「いいな」と思うやつは たいてい最上級グレードだったりします。



壁紙とキッチンには こだわりたいと思ってたのに…。



差額の追加費用を最初に確認しておけば、そのぶんの予算をとっておけます。安心してください。
本体価格と諸費用についてはこちらの記事↓で詳しくお伝えしています。おおむね「坪単価で計算した金額×1.3倍」くらいは見込んでおきましょう。


外構費用って どのくらいの費用を見込んでいますか? きっと、あなたがイメージしている価格より高いですよ。実際、わたしも見積をもらってビックリしました。
だからこそ、早めにハウスメーカーから見積をとって プラス200万円を想定しておくんです。そうすれば、家づくり全体の予算がオーバーしそうになったときの調整弁になってくれます。
場合によっては後回しでもいいですからね、外構は。
それに、見積してもらうと 併せて外構図を作ってもらえます。これは絶対あったほうがいいです。
敷地内における建物の位置をベースに、門・塀・車庫・物置・テラス・ウッドデッキのほか、表札・郵便受けなどを表記。また、植物の種類と配置を示す植栽計画も描かれる。
外構図があると 窓から眺める植物のイメージができるし、季節によって変わる日差しの入り方から 常緑樹と落葉樹を選べます。周囲からの視線を植栽で遮ったり、植物への日当たりも検討しておくべきでしょう。



ハウスメーカーに外構図を作ってもらう最大の利点は、敷地内に埋め込む排水管の位置を把握していることです。
たとえば「シンボルツリーを配置しようとしていた場所に排水管があった」という事例がありました。知らずに植えようものなら、育った根が排水管を破壊してしまうところです。
もしそうなれば被害甚大ですが、地中でジワジワ起こる損害なので 手遅れになるまで気づきません。
どうしたらいい? 家づくりに疲れたあなたへ贈る 5つの解決策





家づくりで疲れたとき、どうしたらいいの?
「理想の暮らしを実現しよう」とスタートした家づくり。プロセスも楽しまなきゃ もったいないですよね。これからお伝えする方法で、疲れのスパイラルから脱出しましょう。
理由は3つに分類しましたが、解決策は5つです。「やってみようかな」と思えるものから気軽に試してください。



どの解決策も、FP相談で効果は実証済みです。
① ハウスメーカー&土地を効率よく探す
まず、ハウスメーカー決定までのプロセスを見てみましょう。
住宅雑誌を読む。インターネットを閲覧する。住宅展示場を見学する。
A社、B社、C社...各社の営業マンと打合せ(各3時間ほど)。
A社、B社、C社...各社の営業マンと打合せ(各3時間ほど)。
A社に決める。B社、C社...に対してお断りする。



ハウスメーカーを決めるのに、いったいどれだけの時間を費やすの?
ですよね。こんなに効率の悪いことをしてたら疲れ果てるのも当然でしょう。
しかし、安心してください。なんと「所要時間たったの3分でスマホさえあればOK」の解決法があるんです。もちろん完全無料。
それは無料の一括資料請求
・あなたの希望に沿ったオリジナル間取りプランがもらえる
・間取りプランを反映した資金計画書がもらえる
・見積りの比較ができるから、ハウスメーカーを選定しやすい
・複数社のカタログが 一括で請求できる
・土地探しの希望を伝えれば、未公開物件を含む情報がもらえる
・すべて自宅に郵送されるから、大幅に時間と労力を節約できる
ハウスメーカーの選定と同じように、土地探しも大変です。
同じ条件の土地は1つしかないし、誰かが売りに出してくれなければ 買えないので、ハウスメーカー選びより難しい…。
ところが、タウンライフ家づくり



住宅展示場に行かなくても欲しい情報は手に入ります。いろんなハウスメーカーの間取りプランをもらって比べてみましょう。
たとえばタウンライフ家づくり


② 打合せ記録を活用して 予習・復習
家づくりの打合せをするときは、必ず記録をつけてもらいましょう。会議の議事録みたいなもので、形式は問いません。



わたしが家を建てたときは、住友林業の営業さんが とてもキレイな字で簡潔に打ち合わせ記録を書いてくれました。
複写式になっていて、毎回打ち合わせが終わると 複写されたページを切り取って渡してくれます。これを綴じておく専用ファイルも用意されていて、いつも手元に置いていました。
このファイルのおかげで、打ち合わせがとてもスムーズに進み、家づくりの疲れが軽減されたのを覚えています。
・同じ話を繰り返す
・説明されたことを忘れて、もういちど聞いてしまう
・質問したのに、営業さんの回答が得られないまま放置
・決まったことの確認をするのに時間がかかる
・言った、言わないの食い違いが起こる



心当たり、ありまくり。まるで私のことを言われてるみたい。
打ち合わせ記録が手元にあれば、こういうムダが無くなります。それまでのやりとりを瞬時に確認できるわけですから当然ですね。
打ち合わせはだいたい2週間に1回くらいのペース。次の打ち合わせ日が近づくと 記録を読み返して復習していました。
すると、打ち合わせ中は気にならなかった疑問点が出てきたり、やっぱりこうしたい といったアイデアが浮かんできます。



そういうときは営業さんへメールです。あっという間に忘れちゃうのて、すぐにポチッと送信しちゃいましょう。
打ち合わせ記録には次回なにを決めるかも書いてあったので、あらかじめ家族の意見を擦り合わせておくのに役立ちました。
こうした予習の効果は大きかったですね。打ち合わせの最中に迷うことはあまり無くて、ストレスを感じた覚えはありません。
③ みんなの希望に優先順位をつける
せっかくの注文住宅。とことん こだわって作りたいですよね。
しかし、あれもこれもと欲張りすぎるとあっという間に予算オーバーになりますし、夫婦で意見が合わなければストレスが溜まります。



そうなる前に、こんな感じで 優先順位を決めておきましょう。
【Aランク】 ぜったい実現したいこと。これをやらなきゃ注文住宅を建てる意味がない!
【Bランク】 多少は妥協してもいいけど、できれば実現したいこと
【Cランク】 予算が許すなら やってみたいこと
家づくりで実現したいことをランクづけしておくと、判断がずっとラクになります。



Aがいちばん強くて、Cが最弱だから単純明快だね!
はい。たとえば、予算オーバーで 何かを削らなきゃいけないときは、Cから順番にあきらめればいいですね。
奥さんと旦那さんの意見がぶつかったときは、強いランクの勝ちです。もし 同じランクだったらレディーファーストでいきましょう。



とてもシンプルな方法ですが、やってみると予想以上に効果的。ぜひお試しください。
④ 後回しにできるものを見積から削る
予算オーバーしたときは、どうしても今やらなきゃいけないものと、後回しにしても差し支えないものを仕分けます。
そして、後回しにできるものは 見積からバッサリ削りましょう。



見積には必要なものしか入ってなさそうだけど、どんなものが後回しにできるのかしら?
先ほども少し触れましたが、外構は後回しできるものの代表例ですね。
門扉・フェンスは、家に住み始めてからゆっくり追加で工事してもOK。ただし、最低限の防犯と安全面には注意してください。フェンスが無いせいで子どもがケガでもしたら大変です。
いっぽう、植栽は かなり自由にできます。園芸ショップで購入して、じぶんで植えるのも楽しいですよね。家族で協力しあった光景は、成長した植栽を眺めるたびに思い出されるでしょう。
ちなみに、大きな苗木は けっこうなお値段ですから 小さな苗木を買って育てるのがオススメ。きちんと根付けば あっという間に大きくなりますよ。



うちの植栽は、大きくなり過ぎないように剪定するのが大変です…。
そのはかにどんなものが後回しにできるでしょうか。いくつか具体例を見てください。
・造作家具
・子ども部屋のカーテン(カーテンレールも、じぶんで施工できるなら後回し)
・子ども部屋のエアコン(ただし、専用コンセントと配管は設置しておく)
・テレビのアンテナ工事(同軸ケーブルの配線はしておく)
造作家具は部屋にフィットして格好いいけれど、“移動できない&変更できない”という弱点があります。ですから、予算オーバーでなくても慎重に考えたほうがいいですよ。
いまは通販でも さまざまなサイズの家具が買えるし、IKEAで実物を見ながらショッピングするのも楽しい。必要な家具を少しずつ揃えると、失敗しにくいと思います。



子ども部屋のカーテンとエアコンは、後回しでいいの?
後回しにできるのは、まだ子どもが小さくて、すぐには子ども部屋を使わない場合に限られます。
とはいえ、お子さんが転校になるのを避けようと 小学校就学前に家づくりをする人が多いので、該当する方はけっこういるんじゃないでしょうか。
カーテンは専門ショップで買ったほうが安いケースもありますし、カーテンレールなんてドライバー1本で簡単に取り付けられます。
なお、エアコンの後回しで気をつけたいのは 専用コンセントと配管です。家を建てるときに必ず施工してもらってください。もし忘れると、配線&配管が丸見えになっちゃいます。



あんまりテレビを見ない人は、アンテナ工事を後回しにしちゃいましょう。
テレビを見ない人って増えてるんですよね。わたしも ぜんぜん見ません。テレビはあってもインターネット接続でYouTube見たりしてませんか?
アンテナがないと見れないのは地上波・BS・CS。これらを見るのが習慣になっている人は後回しにしちゃダメです。(ケーブルテレビを契約すればアンテナなしでも見れますが、電柱→外壁→壁内→テレビを繋ぐ配線が必要です)
でも、それ以外の人は しばらくの間 “アンテナなし”の生活をしてみてはどうでしょう。意外と問題ないことに気づくと思いますよ。
ただし「ぜったい アンテナは いらない」という自信がなければ、配線とTVコンセントは施工しておいてくださいね。「やっぱり必要じゃん」ってなったとき、配線が丸見えじゃダサいですから。


⑤ 家の予算は ライフプランを見て決める
家づくりの予算。あなたは どうやって決めますか?
先ほども触れたように、注文住宅の見積はどんどん高くなっていきます。予算が あいまいだと、そのままズルズルと契約することになりかねません。最初にハッキリ確定させておきましょう。



住宅ローンの月返済額が、いま払ってる家賃と同じくらいなら大丈夫よ。
そう考える人が多いんですが、FPとしては ちょっと心配です。
・収入が減ったとき、賃貸なら安い物件に引っ越せばいいが、住宅ローンは調整が難しい。
・持ち家は、税金や維持費など“賃貸では払ってこなかった費用”が あらたな負担になる
・子どもの教育費は、成長とともに うなぎ登りになる
・住宅ローンの返済と同時に、夫婦の老後資金も準備しなければならない
いまの部屋を借りる時に、家賃のことをどれだけ真剣に考えましたか? 多くの人は、当面の収入や生活費をザっと計算したくらいだと思います。
家賃なら その気軽さでOKですが、住宅ローンの返済は最長35年も続きます。あなたが30歳なら、完済は65歳ですよ。将来の家計収支を検討したうえで、慎重に決めてください。
そこでオススメしたいのが、ライフプランです。



「ライフプラン」なんて作ったことないわ。どんなもの?
家族構成やライフスタイルはさまざま。人生の「これから」を考え、大きなお金が必要になるタイミングやその金額を把握し、将来の収支変動および金融資産残高をシミュレーションすること。
【ライフプランの例】


イメージをつかんでもらうための画像なので 文字が小さいですが、【ライフプランの例】はキャッシュフロー表の抜粋。いまから40年後までの家計収支が一目で見渡せるようになっています。
ライフプランを作れば、子どもの教育資金や あなたの老後資金など 将来必要になるお金を確保したうえで、捻出できるマイホーム購入の予算がわかるんです。
これなら「借りられる金額」じゃなくて、「ムリなく返済できる金額」がバッチリ数字で示されるので、あいまいな情報に惑わされることもありません。
ネット記事に書かれた「年収別のマイホーム予算」を読んで勉強したとしても、「あなたのマイホーム予算」とは まったくの別物。同じ年収でも「ムリなく返済できる金額」はぜんぜん違います。
そりゃそうですよね、毎月使ってる金額がバラバラなんですから。その証拠に 同期入社で貯金ゼロの人もいれば、数百万円貯めてる人もいるでしょ?
住宅予算を決めるには、ライフプランが必須アイテムですよ。



わたしもライフプランをお作りしてます。ご興味のある方はこちらからどうぞ。「内田FPコンサルティング株式会社」の公式サイト(33,000円で1年間 何度でもご相談OK)


疲れた頭をリフレッシュ! 思いっきり 家づくりを楽しもう


いよいよ最後の章です。
マイホームを建てるなんて一生に一度のことだから、あなたには 思いっきり 家づくりを楽しんでもらいたい。
そのために、いろんなことで疲れた頭をリフレッシュしましょう。ここでは、もういちど家づくりのテンションが上がるようなアイデアをお伝えしますね。



相談者のみなさんは、これで見事に復活されました。
家づくりを決意したときの気持ちを思い出す
ちょっと目を閉じて深呼吸。少し時間を巻き戻して、家づくりをスタートしたときの光景を思い出してください。
今の賃貸暮らしを卒業して、マイホームを持とうと決めたとき、どんな気持ちだったでしょうか?



かなり悩んだわね…。それでもやっぱり、注文住宅で家を建てたかったの。
なるほど、そうですよね。そのまま賃貸暮らしでもよかったし、マンションを買う選択肢もありました。戸建てに決めてからも、建売住宅や中古物件と比較したかもしれません。
・自由設計で、じぶんたちの理想の住まいを実現できる
・マンションと比べて、隣近所の出入りや音を気にしなくていい
・管理組合や修繕積立制度に縛られず、マイペースで家を維持できる。



そうだった! 駅近のマンションと迷ったけど、「静かで 自由で 気兼ねなく暮らせる家」が どうしても欲しかったんだわ。
良かった。その情熱を忘れなければ、少しずつパワーが出てくるはずです。ときには「家づくりのことを考えない休息日」を設けながら、焦らず ゆっくり進めていきましょう。



わたしも「少し疲れたな…。」と思ったら、意識的に 家づくりの資料が目に入らないようにしていました。
完成した家で ゆったり くつろぐ姿を想像する
「ご新築 おめでとうございます!」
お世話になった営業さん、設計士さん、インテリアコーディネーターさん、現場監督さんが一堂に会し、拍手で祝福してくれます。
今日は待ち焦がれた引渡しの日。
あなたは今、マイホームの鍵を受け取りました。
ここまで、よくがんばりましたね。
思い起こせば 困難の連続でした。
・条件に合う土地が見つからない。
・ハウスメーカー選びは混迷する。
・予算オーバーの見積もりに頭を抱える。
そのたび、夫婦喧嘩が勃発…。
心が折れそうなことが何度もありましたが、振り返ってみれば、みんな楽しい思い出です。



そっか。いまは心が折れそうなくらい大変だけど、これを乗り越えれば 辛かったことも懐かしい記憶になるのね。
さて、そんなこんなで 慌ただしい一日でしたが、家族で簡単に晩ご飯を済ませて そろそろ寝る支度。
「一番風呂は あなたよ」
奥さんからの優しい言葉に促されて、ピカピカの真新しいバスルームへ。
幸せを噛みしめて湯舟にカラダを沈めます。
「あぁ~ 最高!」
「がんばって、家を建ててよかったなぁー」
いかがでしょう。こんな想像をしてみると、フツフツと力が湧いてきませんか?



家づくりに奮闘中の あなたも、お気に入りの場所があるはず。そこでリラックスする時間を想像してみましょう。
理想がカタチになっていく喜びを嚙みしめる
マイホームは 暮らしている時間の長さに比例して 愛着が増していくものですが、いちばん楽しいのは 家づくりをしている時かもしれません。
あーでもない、こーでもないと試行錯誤するプロセスは、かけがえのない経験なんです。



そういえば、ラフなスケッチだった間取りが 立派な図面になったとき、理想がカタチになっていく実感がして嬉しかったわ!
ですよね。考えても見てください。家づくりは一生に一度のビッグイベント。オリンピックなんて目じゃありませんよ(笑)
「超ハッピーなお祭りだ!」 くらいノリで、思う存分 家づくりを味わい尽くしちゃいましょう。
・平面図、立面図、パース(建物の完成予想図、立体的な絵)を見せられたとき
・地縄張り(敷地に縄で建物の位置を表す)に立ち会ったとき
・上棟(柱や梁を組み立て、屋根を支える「棟木(むなぎ)」を取り付ける)のとき



注文住宅を建てられるなんて、すごく幸せなこと。それを思い出せば、「しんどいなぁ~」って気持ちも 少しだけラクになりますよ。
まとめ
「家づくりに疲れた」というお悩みを解決する記事を書いてきました。
最後にもういちど、ポイントをまとめます。
・疲れの理由は3つ。「決めることが多い」「意見が合わない」「見積が高い」
・解決策は5つ。「効率よく探す」「予習復習」「優先順位」「後回し」「ライフプラン」
・完成した“理想の家”で くつろぐイメージが、あなたの疲れを癒してくれる
快適な暮らしには、こまめな掃除が欠かせませんよね。「疲れた」と感じるのは、あなたの脳にゴミが溜まっているサイン。気づいたらすぐにリフレッシュしてあげましょう。
脳の中では、過去・現在・未来は区別されていません。“マイホームを満喫する気分”を想像すれば、あなたの脳は それが実現したものとして 幸せを感じてくれるのです。



疲れの理由を知って 解決策を講じたら、癒しの時間を確保する。この順番を守って、ぜひ 家づくりを楽しんでください。